植プラの変遷

水域環境学・同実験の担当回が始まり、今日は手慣しのスケッチ。ところで、サンプルを準備してくれたTAのT君が「今年は植物プランクトンがすごく少なくて、透明度が高かったです」という。実際に学生の検鏡サンプルを覗いてみたら、ここ数年の優占種だった珪藻類がほとんどおらず、Staurastrumなどの小型緑藻がパラパラといるだけで驚いた。こんなに少なくては次々回の実習にも支障が出そうである。それにしても、私がこの大学へ来た頃には淡水赤潮のUroglenaもVolvoxも普通に見られたのに、これらはとうにいなくなって珪藻だけが大量に優占するようになり、さらにはその珪藻も急激に減少してしまった。全体としてみると貧栄養化しているのだろうが、動ブラと比べるとその入れ替わりの速さは驚くほどである。