先週、大阪のI先生が某水路の流量計画書を送ってくださった。それによると、今月、水路の流量が低下するのは今日が最後で、これを逃すと7月まで採集のチャンスはない。そこで、今日はK君(でかくない方)と、ゼミを欠席してGWの出直し採集に出向いた。
到着してみると水深は前回より1mほども下がり、10〜30cmと良いコンディションであった。早速投網でコイの捕獲。最初に私が捕まえたが、バケツに上げる前に網抜けされて失敗。その後はK君が順調に獲物をゲットし、何回か網抜けもされたが、1時間半ほどで手ごろな大きさのコイ一尾とフナ3尾を捕獲した。上出来である。魚を確保した後は第一中間宿主のイシガイ探し。この水路は藻が多く、貝の姿をほとんど目視できないので、手で砂や藻の中を探るという難易度の高い採集となり、こちらの収穫は大部分が私の戦果となった。なんとかセルカリアが出て欲しい。
夕方に帰学してコイを捌いていると、研究室の学生たちが何人も寄ってたかって見物に来た。特に中国からの留学生S君やL君は大喜びで、「これ、終わったらもらってもいいですか?」と嬉しそう。はいはい、寄生虫検査に必要なのは内蔵や鰓だけですから、あとは焼くなと煮るなと、どうぞご自由に。
寄生虫検査後の魚はスタッフが美味しくいただきました。