@宇治

10年以上続けている腹口吸虫のモニタリングは、例年、感染率の最も高い11月に実施している。今年もそのつもりでいたが、今年から腹口吸虫の調査を始めたいという高校教諭のKさんが今日採集に来るというので、急遽宇治へ出かけた。
昨年、一昨年と大出水を経験した宇治川では、カワヒバリガイは一頃より少なくなったが、天ヶ瀬ダム直下ではまだまだ健在。まあ、ダム湖内の個体群は台風だろうが何だろうが安泰だろうから、そこからどんどんプランクトンが下流に供給されてくるわけである。1年物と思われる大物は少ないが、今年生まれのサイズは、石によっては「べったり」という状況。Kさんとともに、1時間余りで300個ほどを採取した。これから帰学して検鏡。それにしても、やっぱりカワヒバリ採集は腰にくる…。

このあたりから天ケ瀬ダムまでのあたりが、淀川水系でもっともカワヒバリ密度の高いところ。