教員定員

この大学へ来て早くも8年目になるが、今年はじめて学部教員の「定員表」という物を目にすることになった。それぞれの学科に教授,准教授,講師,助教,助手のポストがいくつ割り当てられているかの表である。そして、奇っ怪至極摩訶不思議なことに、私より古顔の教員の話でも、この表が教員に対して公表されたのは(開学以来?)初めてのことらしい。過去にも教員が事務局に対して定員表の公開を要求したことはあるらしいが、その時の事務局長の返事が、これまた奇っ怪至極なことに「本学は定員主義ではなく現員主義である」というものだったそうな。この「現員主義」というのがどういうことなのかさっぱりわからないのだが、定員がなければ滋賀県は人件費予算が組めないはずなので,定員表が存在しなかったはずはない。ということは、定員表は存在していたけれど、それを大学の構成員に対して秘密にしていたということか。そうだとすると、その理由は、定員表を根拠にポスト一杯まで教員を採用しようとする動きを抑え,人員削減をしやすくすることぐらいしか考えられない。理由はともあれ、今回はじめて定員表が発表されたことで,いくつかの学科ではすでに現員との齟齬が問題になっている。それと同時に、「中期計画に定員に関する計画ができていないので(?)」という意味不明な理由で、理事会から来年3月退職予定者の後任採用人事がストップがかけられ、まだ始められない。この大学の人事の遅さは前から非常に気になっているのだが,今年はますますそれに拍車がかかっているような状態である。上つ方の都合がどうであれ、来年4月に後任者が直ちに着任できなければ、授業運営に支障が出て,結局一番迷惑を被るのは学生だということを忘れないでほしいものだ(現状は忘れているとしか思えない)。