近畿支部会

昨日は陸水学会近畿支部会が地元であり、その世話役で一日終わった。世話役をやっていると雑用のため、肝心の研究発表がなかなか聴かれないのであるが、なんとか数件聴講できた。面白かったのはS大による琵琶湖深底部の溶存酸素量の変化の観測結果で、暖冬であった2009年よりも厳冬であった2008年の方が夏場の酸素濃度低下の進行が速かったことや、2009年10月の台風のあと酸素濃度が回復したりしていることが示された(例年なら11〜12月ごろに酸素濃度が最低になるのだが、昨年はその頃上昇に転じた由である。考察によると、台風の影響のほか、竹生島のカワウ個体群の大幅減少による有機物の流入減も一因ではないかとのこと)。温暖化は琵琶湖湖底低酸素化の原因のすべてではなく、一部であることを見事に示していた。
今日は他学科の学生が進路相談に来た。どこの大学院がよいか聞かれることはよくあるが、とりあえず(私の把握する範囲で)アカハラ・セクハラの前科のある教員の研究室への進学はやめさせるようにしている。