研究の世界に限らない

Jissen-MLで,ヒトの進化を巡ってT大のS田さんとその他のメンバー(主に中高の生物教員)とがずっと丁々発止していて,部外者としてはなかなか楽しい。研究とはまったく関係のない件でこっそり呟くと,ある出来事の解釈に,いかにもありそうな説明ではなく,現実的にはありそうもない仮定を4つも5つも積み重ねた説明の方が真実に近かったということは実際にあることで,それを他人に納得させようと思うなら確たるデータをとるしかないのである。もっとも,こういう面倒な事象を他人に”最節約的に”説明することはまず無理なので,私はそれを説明する機会のありそうな時には常に生データ一式を持って歩いている。誤解されないためにはそれしかないのだ。
もう一度言うが,これは研究とはまったく関係のない話である。まあ何にせよ,常識では想像しにくい話を人に認めてもらうには,データをとり,証拠を残すことが重要(ちょっと毒入ってます)。