論文を書くのは楽だけれど,論文を仕上げるのは大変。
院生の頃,研究室の先輩W氏がぽろっと言った言葉であるが,何本論文を書いても,この言は当たっていると思う。
論文は「できた!」と思ってから後の方がやたら面倒くさいのである。私のように大雑把な人間だとこれはとりわけ深刻で,何回見直しても,その度に記述不足の箇所や英文のへんてこな箇所をが見つかり,何度も何度も訂正を繰り返して,それでもやっぱりどこかに穴があいていて,査読者に痛い所を突かれるはめになるのだ。
そういうわけで,今日こそ論文を提出すると決めた日は(今回は書き直しだけれど)必ずといっていいほど午前様になり,今日もまだ大学にいるのだが,明日は授業もないことなので,もうちょっとこの勢いでがんばっちゃおう。そして,書き上がった論文を入れた封筒を机の上に置いて,すがすがしく帰ろうではないか(おっと,今回のはメール投稿だから,それはない)。