現在,不詳名として扱われているある貝の学名がつけられた経緯を19世紀の論文でしらべてみたら,どうもこういうことらしい。
AさんがA’地点から標本をA''採集し,名前をつけずに計測だけする。
Bさんが別の地点B'から標本B''を採集する。
CさんがB''をA''の記載文と同種と判断し,A'地点の固有種Xの亜種X’と命名し,命名者は (A) B ,産地B'として報告。
のちの研究者Dさんが「Xの亜種がB'から採集されるわけがない,誤記だ」と書いたため,X'は不詳名として学術界から消滅。

私は,命名者は当然Bさんだと思い込んでBさんの文献ばかり探していたのだが,これじゃ見つからないわけだよ…。
そういうわけで,犯人はお前だ,C!