鉤頭虫の煮付け

昼に、院生N田さんT村さんと一緒に生協で食事をしていたら、N田さんが「これ寄生虫ですか?」と、食べていたサンマの煮付けの中から、5ミリくらいの赤くて細長い虫を2匹つまみ出した。持って帰って検鏡したら鉤頭虫であった。よく見つけたものである。虫体はもちろん火が通っており、多分味もついているのだけれど、標本になるんだろうか。
午後から冬期湛水田の研究シンポジウム。最初の2題を聞いたが、今日の話題は営農や普及活動など、完全に生産業としての「農業」の話で、ちょっと私の興味からは外れていたので、途中で退席してしまった。参加者の中に死んだはずの院生K君を発見。ちょうど、福岡の学生が使っていた「川村日本淡水生物学」のコピーが送り返されてきた所だったので、博物館ででも使ってもらうようにあげることにした。
夕方、本年度のオープンキャンパス委員のH田先生と、来年度のOC開催までの手順について打ち合わせ。福岡ではOCは完全に自主参加だったが、この大学はけっこうちゃんと準備する。福岡でOC後のアンケートを見た経験では、模擬講義などで教員が高校生に向かって一方的にしゃべるより、学生が参加する模擬ゼミみたいな授業の方が、高校生には印象が強かったようである。ウチの学部では、1回生から3回生まで必修の実習である環境フィールドワークがあるから、昨年の実習のまとめを学部生有志にプレゼンしてもらうというのはどうだろう。次の会議で提案してみよう。
しかし、今度の生態学会のポスターは巨大だ。120×180cmなんて、まずどうやってボードに貼るのかという疑問がわく。