宇治の京大防災研で、同研究所の年次研究集会とTAFAの合同研究集会。行く途中の電車の中で神奈川のI綿さんにばったり会い、コモチカワツボの話を根掘り葉掘り聞かれる。神奈川県(私の地元)も早くからコモチカワツボが進入しているのだが、I綿さんの話によると、もう県内のほとんどの川に分布しているのだとか。マスの放流などに伴って、丹沢の山間部にまで分布が広がっているらしい。ベントス調査をしていると、コモチカワツボが優占種になるところもあるという(これは滋賀も同じ)。こんな生物が川に入って大丈夫なのかと言う不安はもっともな話。N君がんばって文献調査をやってくださいね。
研究会のプレゼンの半分はもと共生センターのカワゲラのSさんや都立大のHさんなどによる水生昆虫のサンプリング法や遺伝的解析の話。Hさんによるトンボ類のDNA解析の話は、種ごとの分散能力と地域的な遺伝的文化の関連がじつに見事に示されていた。うーん、トンボって良いなあ、同定もしやすいし、環境との関連づけもクリアだし。
後半は主に土木工学の関係者による研究テクニックの紹介である。一応土木研究所にいたこともある私としては、既知の話が多い。まあこんなものかな。
集会の後、弘前大のO先生に来年の寄生虫生態疫学談話会での話題提供をお願いしたら、快諾していただけた。よかったよかった。
懇親会は伏見のTという店で、30人以上が参加して盛会であった。久々に、もと京大生態研センターで秘書をしていたT井さんに会う。相変わらずの酒豪である。隣には、山科で教材の出版をしているTさんがおられた(前にもどこかで会ったことがある)。滋賀県の生物シリーズも、初めの頃に出たヤツはもう改訂が必要だという話が出た。同感である。
帰りはB研のN野さんと大津まで一緒に帰ってきた。B研も組織ががらりと変わり、建物も引っ越しをしたばかりである。N野さんも県庁とのやりとりで相当にお疲れの様子だった。でも、県の体質を聞いておくことは、今後ウチの大学で勤めるに当たって何か役に立つこともあるだろうと思っていろいろ話を聞く。
明日は木津川。