トリプル構造

「講座・教室組織の統合・再編を15日までに検討せよ」という緊急のお達しがあったようで,今日会議が開かれている(私は幸い?実習時間だったので出席せず)。
部外者には何が何やらだと思うので説明すると,5,6年前の改組以来,ウチの大学の最下部組織は「大講座」と「教室」の二本立てである。前者は研究組織,後者は学生の募集単位に対応した教育組織の由で,この2つがメッシュ状に交わっているのである。当然,主任もそれぞれにいる。会議も本来は2つなんだろうが,「大講座」の会議は事実上開かれていない。
ところが,カリキュラム編成や卒論の配属分け,人事には,まだ改組前の旧組織が生きている。これは「理科」の下に物化生地理科教育の旧5教室がぶら下がるピラミッド型組織である。現在,表向きは「理科」という組織はないのだが,実際の会議は行われており,代表者は講座主任以上に重任である。そして,各分野ごとの「旧教室」には主任が存在し,もちろん会議がある。
かくして私は「理科教育講座・中等理科教室・生物学(旧)教室」の所属ということになるわけだが,この複雑怪奇な組織の実態は内部の人間でさえうまく説明できない。この構造を単純明快にし,会議を減らして能率的にしてくれるのならありがたい話である。
この元凶が改組にあることは一目瞭然だが,私の着任前の話なので詳しいことは知らぬ。