つらつら思うに

さて、私は学生時代から、なぜか心の病気のある人に縁が多い。おかげで、代表的な病気の症状は大体わかるし、ある程度は対処もできる(多分)。履歴書の特技欄に「カウンセリング」と書いたこともある。
心がアンバランスな人は、上手くコントロールできないと周囲も自分自身も振り回してへとへとに疲れさせることになり、だからこそ「病気」と呼ばれるのである。しかし、ある程度自己コントロールができる状態になると、そのエネルギーが周囲に対して、良い意味での素晴らしい力を発揮するようになる。こういう状態は、常人にはマネできない。エネルギーを発散している本人にとっては、必ずしも楽な状態ではないのだろうけれど、どうかそういう「よいアンバランス」状態を、本人も周囲も受け入れてほしいものだと思う。
ただし、私は医者じゃないから、病識のない人にはお手上げである。また、心の病気というのは大抵、不必要な思考回路(自分は何をやってもだめだと思い込んだり、世の中は全部自分の敵だと確信したりする手合)が形成されてしまったがために起るものであるように思う。そういう「歪んだ思考回路」についていくのは私の得意とするところなのだが、どうにも対処できないのは「思考回路なし」という人間だ。大学なんていう所にも、そういう人はいくらでも紛れ込んでいるのである(学生以外で)。