聖牛(せいぎゅう)

エジプトのアピスでも,インドのゼブでもありません。生物学をやっている人で,これを知っている人はまずいないと思われますが,工学部の人なら知っているかもしれません。
日本の川にある水制の一種で,こんなものです。
http://www.sukima.com/08_hida00_01/01seigyuu.htm
形が牛に似ているからということでこの名があるようですが,なぜ「聖」牛なのかはどの解説を見ても今一つわかりません。名前も姿も不思議な物体です。なお,でかいのは「大聖牛」と呼ぶらしいです(まんまですが)。
で,なんでこんなことを書くかといいますと,今日陸水生態学の試験をやったわけなんですが,そのなかに治水の方法として「川に水牛をつくる」という珍解答がありまして。
もちろん,生物屋の私としては川に聖牛がいるより水牛がいるほうがきっとわくわくするのですが。