マスがやってきた

一昨日、卒論のサンプルとして漁師さんに注文していたビワマスサツキマスが届きました。2種類のマスが同時に見られることはなかなかないので、並べて写真を撮りました。上がビワマス、下がサツキマスで、両方とも見事な銀毛です。ビワマスの方が体高が低く、吻部が丸く、目が大きいという特徴がよくわかります。

狙っている寄生虫は残念ながらまだほとんど出ていませんので、もう少し買取を続ける必要があります。

 

雨中実習

今日のFWは、このテーマが始まって以来の雨降りでした。作業時間を通常より短縮し、幸いに本降りになる前に撤収することができましたが、なかなか湿っぽい中での実習でした。

今回はいつになくアユが多く、学生が歩いて濁った水の中をピンピンと飛び跳ねて、なにかに衝突したように気絶して浮く個体まで出てくるありさまでした。大漁を狙って一度投網を打ってみましたが、ちょっとポイントを外してしまったようで収穫は10尾足らず。それでも一部の学生が喜んで持って帰りました。

 

残り福

ベランダで冬中咲き続けてくれたビオラは、春になってから茎が徒長するようになったのでガシガシと切り詰め、かなりみっともない様子になっています。それでも少しずつ花が咲き続けているので抜いてしまうのも忍びなく、そのままにしていました。ところが、とうとうツマグロヒョウモンに見つかってしまいました。

この幼虫はベランダから遠投の刑に処しましたが、まだ次のが出て来るかもしれません。もうたいした花も付かないボサボサのビオラなので、最後に思う存分食わせてやっても良いような気もしますが…

 

前を向いて

昨日まではいろいろ腐ることがあったが、今日は良いことがいくつかやってきた。まずは3年ぶりに外部のお客さんを入れての湖風夏祭の開催。感染防止のため入場者数に上限を設け(来場者は入り口で番号入りの入場カードを受けとる)、模擬店は出ているが食べ歩きは禁止で、その代わりに芝生に広い飲食スペースが設けられていた。入場者を誘導するためのスタッフも多数配置されており、実行委員会のメンバーは今日一日大変だっただろう。

それからとても嬉しい報告として,院生A君から博士論文の主論文が受理されたという連絡があった。また、かねて手配していた卒論用の魚サンプルがようやく採れたという漁師さんからの連絡が入り、こちらは週明けに早速解剖をすることになった。色々なことがようやく進み始める。

ミカン作戦再び

会議の後、隣の学科のN先生(畜産学)と喋っていたら、家畜小屋にネズミがよく出て困るという話になった。家畜小屋というのは隙間が多く、餌があるのでどこでもネズミの巣窟になりやすいものである。駆除業者の毒餌は設置しているものの手を付けない(多分仕掛け方が下手)とのことなので、昨年のクマネズミとの戦いの顛末から「ミカンが良いよ!」とアドバイスをしておいた。

貝採り実習'22

今日は博物館実習で貝標本作成でした。例年は7月にやっていますが諸般の事情により今年は6月。貝採りの時に暑くないのは助かりますが、まだ琵琶湖の水位が下がりきっていないため、特に二枚貝の採集数が少なくなってしまいました。琵琶湖内のカワニナ3種、ヒメタニシ、タテボシ、サカマキガイ等を採集。またモノアラガイが少し採集できました。もともと汚濁に強い種類と言われてきましたが、近頃はレッドリスト入りするほど少なくなっています。また、10数年前にはここにいたコモチカワツボは完全に姿を消してしまいました。どういう理由なのでしょう?

貝を採集している最中に、八坂港に学生が大勢やってきてこちらを見ていました。FWの授業に出かける2回生の諸君でしょう。