大学院の特別講義で元同僚のN村さんに河川の自然再生の話をしていただいた。ヨーロッパ諸国での先進事例やEUの役割等、「多自然型川づくり」と「多自然川づくり」の違いなど、勉強になることが多い。それにしても、私が岐阜にいた15年ほど前に比べると国交省もずいぶん柔軟になったものと思う。少なくとも、当時は河川工学者に「自然に任せて地形を作る」という発想はきわめて薄かったが、最近はそうでもなくなってきたようだ。ただ、こういう考えが各地の工事事務所や地方自治体、さらには実際に河川改修を手がける土木業者まで浸透しているわけではないので、地域によって非常に温度差があるのもまた現状であり、普及にはまだ時間を要しそうである。
世の中のことがストレスになってやや体調不良。