再挑戦

いつぞや,水槽の中で発生していた謎の子は,順調に育ってこんなに大きくなりました。

ハリヨ(米原市産の個体で,正確にはイトヨとの雑種)です。B博のシゲ君から,近年のハリヨの減少要因についてある仮説を聞き,それなら水槽内で繁殖させて実験してみようということで昨年飼育を開始しました。もちろん無断で捕獲したのではなく,B博と生息地の住民の方の協力のもと,私有地内に生息している個体を分与していただいたものです。しかし,去年は産卵を見逃し,実験は失敗してしまいました。産卵したらオス親が巣の側で防衛やファンニングをするだろうと思っていたのですが、ハリヨのオス親は以外と子育ては放任主義?のようで,私達はまったく産卵に気がつかず,もう繁殖期は過ぎたものと思って親を別水槽に移してしまったのです。幸い、親はなくとも稚魚が順調に育ったので,今年は実験に十分な個体数が確保されています。今年はこの魚の面倒を見てくれる卒論生がいないので,エコキャンの有志に世話と実験を頼むことにしました。今年はなんとか結果が出るとよいと思います。