こんな時ではあるがM山にてH田さん共々ホタル講座の講師を務め、コモチカワツボの話をした.ホタルのことは何一つ研究していない私たちをお招きいただいたほたるの森資料館の皆様に感謝。
今日は、私は前座で,日本への移入経過,一般生態,外来種としての問題点,防除方法について概論した(実は2007年の生態学会での話をアップデートしただけ)。H田さんは卒論の結果であるが、日本におけるカワツボの生態と遺伝的多様性は、従来、原産地や欧米での研究結果を元に言われてきたこととはかなりの違いがあることを、新鮮な湯気の立つデータを元に話した。去年から今年にかけてのH田さんおよび共同研究者のT良さんの研究成果から、日本に侵入したコモチカワツボの状況は欧米とは相当違い,米国などでたくさんある研究成果を参照する際には、かなり慎重にならなければいけないことがわかってきた。欧米での先行研究で一応判明していることであっても、日本では独自にデータを取り直すべきだろう。まだまだやることは沢山ある。