ミジンコと歯ブラシ

四国のA先生にお願いしていたカワニナのサブクローニングが出来てきた。早く結果を見たいが、シーケンス発注用のウェルプレートに少々空きができるので、試行的に別の部位のPCRをやってみる。数ヶ月の空白があるといろいろ忘れている。
実験室の扉を開けると妙な機械音が聞こえた。見ると、ミジンコで卒論をやっているA木さんが、なにやらエアポンプのような物を解体して、ブンブン音を立てている剥き出しのモーターに針金を取り付けようと(?)している。何をしているのかと思ったら、卒論(ミジンコのこみあい効果への水振動の影響がテーマ)用の振動発生器の作成中だった。ミジンコ自身が遊泳する際に発生する水振動を模倣する振動子ってミクロで精密な機械かと思いきや、何だか結構大ざっぱな道具立てである。それなら電動歯ブラシでもいいんじゃないかと思った。