ミミズと牛

午前中、京都のルポライターH氏のご案内で、湖西のハッタミミズ発見地の農家の方に挨拶に赴く。そこのビオトープ水田の持ち主の方に話を聞いてみたら、うちのK池名誉教授(フィールドワークで使っている湛水田の主)と懇意だそうで、話はすぐに通じた。さらにびっくりしたことには、この方は湖岸近くの川に仕掛けたもんどりで妙な生きもの(滋賀県内ではおそらく数例しか報告がない)を捕らえたという。捕獲当初、ケガをしていて放逐できず、B博に連絡したが引き取ってもらえず、県に連絡しても音沙汰なしということで、仕方なしに某所で飼育しておられるのを見せてもらった。紛う事なきアレであった。これはその道の人に報告しておいた方がよいかしら、と思う。

雨のビオトープ水田にて。T口嬢、H氏、オーナー氏。

アゾラの上のダルマガエル
午後からは、例の牛耕田を見に行くH氏に便乗してM川へ。

鞍をつけるハルエ号(2歳牝)。ちなみに、ウチの大学の備品(笑)。農具は昭和30年代半ばまで使われていたもので、鞍は多分グミ材、縄はシナノキの樹皮だそうである。

牛耕の風景。ハルエ号は若いせいか、歩くスピードがなかなか一定せず、よく走って人を引きずってしまう。コントロールは相当難しそう。
帰りは牛耕の企画者K田氏に便乗して帰学。あのことについて聞いてみたら、「これで学位を取った人が2人いる」という話であった。