ナガエツルノゲイトウ駆除の日。初めて見る植物なので、どんなのだろう?と思いながら出かけた。現場でH端さんが3年前の分布図を配付していた。なるほど、沼の中にいくつか群落ができているのか、と思ったが、それは3年前のデータだった。

沿岸のオギ・ヨシ帯に隣接して、沖の方20m以上までびっしりと水面を埋めている緑のマット、それが全部そうだという。一体何十アール広がっているのか。さすがに第一次特定外来生物に選定されたのは伊達じゃない増殖速度だ。

ふうん,こんなのかあ。
学生、卒業生、研究者、地元のカイトサーフィン愛好者の方々など約20数名、それに自治会から出動したユンボ一台で作業開始。

ナガエツルノゲイトウというのは、水中に大量のランナーを延ばして、まるで浮島のような構造を作って水面を覆っている。そのマットの一部を畳4,5枚分ぐらいの大きさに切り取り、水面をえいやえいやと水際まで押す(これは丸っきり浮島そのもので、人が乗っても沈まない)。


浮島の曳航と陸揚げ。エイコーラ♪。
水際では別部隊が浮島をほぐして岸へ上げ(重労働)、あとはユンボが堆積場所まで運ぶ。皆口々に「これを単位の出る授業にしたらどう」「それより車の違反者に罰金でなくこういうボランティアをさせたらいい」「今日ほどユンボが頼もしく見えたことはない」「化石燃料は偉大だetc, etc。
で、夕方までかかって駆除作業をしたものの、おそらく北側の沼だけでも駆除面積は5%ぐらいだった。これは人力で駆除できる量をすでに越えてしまっていて、沼に重機を入れなければ効果的な駆除はとても無理だ。幸い、今日は某市議も視察に来ていたので、自治体に働きかけてくれるかもしれない。
ともあれ、学生諸君との年齢差を実感した一日であった。やっぱり、みんな若い。私は明日は腰が伸ばせないのではないかと恐れている。

駆除したナガエツルノゲイトウの山。目分量で総重量10tと見積もると,一人500kg近く運搬したことになる(でもまだ沼の5%ぐらい)。

お疲れさまでした。