海老豆を求めて

今日は,滋賀に引っ越して以来,なかなかできなかったことを実行した。と言ってもマア些細なことで,好物の海老豆を買いに大津まで行ったのである。海老豆なんて彦根でもそこらで売っているのだが,私のお気に入りは膳所高校の近くにある「馬杉湖魚店」の海老豆なのだ。普通の海老豆はけっこう甘い味付けなのだが,「馬杉」のはしょうゆが利き,海老の風味が芯までしっかりしみ込んだ大豆が絶品だ。仕込から完成まで3日かかるそうである。
店頭にならぶ佃煮類は日によって若干種類が変わるので,海老豆が毎日あるとは限らない。今日はあるかな,と若干どきどきしながらのぞいて見ると,小さいざるに少しだけ出されていた。ああよかった,と早速注文すると,「今日は運が良かったわね」と店のおばさん。最近は,海老豆は週に一度,金曜日にしか作らないそうなのだ。そして,昨日作った海老豆は昨日のうちに全部売れてしまっていて,たまたま今日は地元商店街のイベントで販売するため,特別に作ったのが店にあった,というわけである。やはり,地元では知る人ぞ知る存在らしい。「あらかじめ電話をいただければ取っておきますから」と言われたので,次回から海老豆キープをすることになりそうだ。
帰りに守山で下車して,N君の調査地の周辺でまだ見ていない水路を何箇所か見回る。野洲川を渡って野洲市側へも行ってみたが,野洲川近くの水田は大豆に転作されているところが多く,水路はほとんど干上がっていて,水の湧いていそうな所が見つからない。そういうことでカワツボの新たな分布地はまだ見つけていない。ついでに,さたにいさんから頼まれているヌノメカワニナを採集する。
帰宅して早速,引越し以来初めての海老豆を賞味。やっぱりうまい。