お世話係

ということで、残念なことに本日からしばらく臨時休学となり、院生や卒論生もキャンパス内立ち入り禁止です。学内でクラスターが発生したかどうかはまだ調査中です。

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教職員は在宅勤務推奨ですが、出勤は認められています。研究室には卒論や修論のため飼育されている魚貝類がいますので、学生に代わってその世話をするために出勤しました。こんな生き物もいます。

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この妙な魚は研究用ではなく、学生がいつの間にか大学で飼育していたものですが、これにも餌やりです。

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思考麻痺

5月12日の記事で書くことができなかった「悪い知らせ」の種明かしをすれば、大学上層部から「たとえ滋賀県が特別警戒ステージになり、県独自の緊急事態宣言が発令したとしても、県からオンライン授業にしろと名指しで要請されない限り本学は対面授業継続」という連絡があったのである。で、近隣県が軒並み非常事態宣言(京都、大阪、兵庫県内から本学へ通学している学生は多い)で滋賀県も特別警戒ステージすれすれまで行ったのに全面対面授業にこだわり続けた結果、今夜大学からメールが有り「学内でコロナ感染者が複数発生して要PCR検査者が多数いる模様なので、明日から3日間(実質日曜まで5日間)臨時休校、学生は登校禁止でオンライン授業もなし」との連絡だった。起こるべくして起こった事態である。本学執行部はあらかじめ事態を予測して手を打つということが去年からまったくできておらず、完全に泥縄で呆れるほかはない。

実験の秘訣?

感染実験をやっている卒論生に「寄生虫を出している貝は貴重なので、大切に飼うように。下へもおかずお世話しろ」と言ったところ、貝に名前が付いてました(笑)。そのせいか、感染実験はとても順調に進んでいます。こんな丁寧さが実験成果につながるのかもしれません。

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商売道具は大切

実験室に何台かある実体顕微鏡にかなりガタが来ていたので、メーカーの方に点検をお願いした。ついでに、ということで生物顕微鏡も含めて10台近くをチェックしてもらったが、点検結果をざっと聞いたところ、なかなかに厳しい見通しとなった。保守期限を過ぎた古い機種や、鏡筒内部まで分解しないと修理清掃できないものなど何台かあって、業者さんに言わせると買い替えたほうが安上がりなのだそう。まあ、私が着任してからもう16年一度も買い替えていないし、使用頻度も非常に高いので当然かもしれない。さてどこから更新予算を絞り出すか。

肩にチン

2月から引きずっている五十肩(周囲の知り合いに話を聞くと、平均して全治1年らしい)、整形外科で湿布と温熱療法(電子レンジと同じ原理で10分加熱)を2週間ほど受け、もちろん自主的にストレッチもやって、徐々にだが可動域が広がってきた。温熱療法は一週間以上は開けないようにと言われているのだが、温めるんだから入浴でも同じだよなあと軽く考えて先週一週間サボったところ、サボり効果覿面でまた関節が固くなり、腕が上がりづらくなってきた。やっぱり医療器具として認められているだけのことはあるものである。しばらくは毎週おとなしく温熱療法に通うことにしよう。

要にして急

先週、K大の共同研究者Fさんの方から貴重なサンプル(冷血動物です。念の為)が入荷したとの知らせが届いた。普段なら京都で寄生虫探しをさせてもらうところだが何しろあっちは緊急事態宣言中。彦根へ送付してもらうことも考えたが、宿主の良い標本を作るためにはやはり寄生虫採取後に速やかに処理しないといけないらしい。それでA君と二人で1年ぶりに京都へ行き、寄生虫のいる内臓だけ摘出して持ち帰らせてもらうことにした。なるべく向こうの研究室内での滞在時間を短くするための手段である。

1限目の授業が終わってから出発し、昼に向こうに到着して直ちに解剖作業。番号付けはFさんにお願いし、片っ端から内臓を摘出してクーラーボックスに詰めていった。2時間で作業終了し、夕方のラッシュを避けて滋賀にとんぼ返り。あとはA君がラボでじっくり虫探しをする。