和洋折衷

長浜曳山祭の子供歌舞伎の上演日が、久々に週末に当たったので、久しぶりに見に行きました。

生憎の雨でしたが、週末でもあって長浜八幡宮の境内は超満員でした。子供歌舞伎は5歳から12歳までの男の子が演じます。歌舞伎ですから女の子は舞台に上がらず、ちゃんと女形がいます。おそらく体格の関係で、女形は3、4年生ぐらいの子が演じることが多いようですが、この年頃の小学男子にとって、女形を演じるのは相当抵抗があるかも、と思います。5,6年生になったらかっこいい男役ができるから…と頑張るのかな?

会場について、最初に掛かっていた演目を途中から(中身も知らずに)見始めたところ、浮気な殿様(秀吉)がお腰元に言い寄り、それに気がついた奥方(ねね)が腰元と共謀して偽手紙で殿様をおびき出し、いそいそとやってきた殿様を腰元に化けた奥方がとっちめる…というストーリーでした。長浜城を舞台に秀吉とねねが登場、という地元咄ですが、そこまで見て台本が「フィガロの結婚」であることに気が付きました。これは五郎(フィガロ)と鈴絵(スザンナ)。

鈴絵と数馬(ケルビーノ)、奥方への恋心を切々と打ち明ける場面を演じているのは小学3年生。観客はもちろん大爆笑です。小姓はもうちょっと中性っぽい衣装がいいなあ。ズボン役だし。

これは能などの演目にもある「紅葉狩」、あとで鬼に変じる上臈の舞が見事でした。