礼儀知らず

アンテナが貼ってある「Limnology 水から環境を考える」のブログの方で,学生が企業のエントリーシート書きに費やす時間について取り上げられています。同じことが,大学などの公募にも言えるのではないでしょうか。若手の研究者の人は必死で業績を生み出しながら、同時にいくつもの大学や研究所の公募にアプライしています。1年に10件も20件も応募書類を送る人だってザラでしょうから、かなりの時間を割かれているはずです。しかし、公募する側がその大変な作業に少しでも配慮しているかというと、はっきり言って全くしていません。今まで3つの大学で勤務して,応募者の負担に配慮しようというような話は一度も聞いたことがありません。今でも、最初から内定者がいる仮面公募の話はいくらでも聞きます。大学によっては独自の応募フォーマット(他の応募先へ使い回すことができない)を指定しているところもあります。落選者へ応募書類を返送しない所もありますが、別刷りを揃えるのだって10セットも20セットもとなればかなりの負担です。仮面公募はしない、応募フォーマットを無駄に細かく指定しない、大学院指導資格などの関係で論文数の最低ラインがあるのなら公募要領に明示する、落選者へは応募書類を返送する、せめてこの4つは「応募していただく」側のマナーとして、どこの大学であっても実現したいと思っているのですが…申し訳ありません、今のところほとんど、現状から改善できたためしがありません。このことに関しては私は非難されても弁解できません。