ムシ苦戦

昨日は寄生虫実習。台風の余波の残る朝、検査用地魚の入手のために地元の魚屋へ。案の定、入荷はほんの少ししかなく、学生の人数分にはとても足りなかったので、さらに「とれとれ市場」へ足を伸ばした。ここなら広い範囲から魚を仕入れているので、何かしら手に入るだろうという訳である。ここへ来たのは初めてだが、大半は土産物屋や干物屋、魚なら寿司やお造りを売る店で、地魚を売る店は以外と少なかった。なんとか串本産のカマス(一盛り4〜5匹で350円)と豆アジ(一盛り10数匹で300円)を見つけて購入。ただ、経験上アジにはほとんど寄生虫がいないので、もう少し魚の種類を増やすべく、もう一度最初の魚屋へ戻って、小さなヒラメ、ガンゾウヒラメ、ヒメジ、ムツを買った。エビ底引き網で混獲されたものだそうで、7匹で〆て150円也。
さあこれで大丈夫と大学へ戻って実習開始。ところが、本命のカマスが今年は空振り(去年はちゃんとムシが出た)。結局、ムツから吸虫1匹、ヒラメから単生類2匹とれたが、いずれも既に死んで状態の悪いムシだった。ただ、K本君が磯で取ってきたクサフグから活きの良いチョウと単生類が出たので助かった。来年は何を材料にするか、もう少し考えなければ。いっそ、一班にカツオ一匹割当てるなんていう方がよいかな。