前期が終わり、FW1の担当者会議。今期の反省点や改善策を話しあうのだけれど、どうも今年は時にクラス全体の空気がだらけるという場合があったらしい(特定のクラスがいつもダメだった、という訳ではなく、あるクールでそれなりのパフォーマンスを見せた学生達が別のクールではまるでダメ、ということが間々あったようだ)。学生のやった課題に教員が駄目出しをすると、「それなら最初からそう言ってくれよ」と不貞腐れ、それ以降の授業のやる気を無くすのだという。それから、ご多分に漏れずウチでも最近はルーブリックを作成しているのだが、中にはルーブリックにある項目以外は注意されても「守らなくてもよい」と開き直る学生もいるという。実は私も、今年は時々「言われたこと以外は手抜きをしよう」という意図が見え見えの学生に遭遇し、授業中にかなり学生を叱った。どうも、学生の「言われたことしかやらない」マニュアル人間化が進行しているようだ。
来年度のルーブリックについても議論がされたが、こんなに新入生がマニュアル人間化しているのなら、細かすぎるルーブリックはむしろ有害ではないかと思う。失敗が許される学生のうちに、小さな失敗を積み重ねておくのは重要な人生経験だし、やっていいことと悪いことを自分で判断できないような人間を育ててどうするのだ。私は、フィールドの心構えについて事前には十分注意するけれども、当日、注意を無視してサンダル履きで川に来た学生がいても放っておく。それでヤマビルに食われりゃ、こちらの事前注意の意味を嫌でも悟るだろうからだ。