カワヒバリガイ個体群動態

名古屋で本シーズンのカワヒバリ調査報告会。N野さんの大塩湖での幼生発生量の経年変化によると,今年の幼生発生量は過去最大で、ついに水1トン当たり10万を突破したそうだが(来年、これらが成長した際に、同水系での導水障害の発生が懸念される)、昨年の猛暑の影響だろうか.昨年生まれのコホートは越冬に入るまでの成長が当然良いだろうし,そうであれば今年の繁殖シーズンには早くから繁殖集団に加入したと思われるので,今年の発生量にだいぶ貢献しているような気がする。またN野さんによると、カワヒバリの発生ピーク時期にはかなりの年変動があり,早い年は7月中だが遅い年には9月までずれこむ由。琵琶湖水系ではこういう話は聞いたことがない。7月生まれと9月生まれでは、翌年に繁殖集団へ加入してくるタイミングも違うだろうし、その後に大発生がおきるかどうかの予測に使えるんじゃないかしら。

霊仙山が初冠雪。