集中講義

昨日から修士向けの集中講義3連荘で、初日はQ大からK野君に来てもらった。主な内容は最近彼が関わっている保全プロジェクトの紹介で、ウチの大学でも類似の研究をしている院生がちらほらいるので関心は高かった。私的には、佐渡島の放鳥トキが充分に増えたら、ぜひ野外で死亡したトキを入手して寄生虫を調べてみたい。過去にトキから記録されている寄生虫が人工飼育とともに絶滅してしまったか、それとも再発見の可能性はあるのか知りたいし、うまくいけば野生トキの食性についての情報を得ることができるかもしれない(寄生虫の感染経路が乗っているような被食ー捕食関係は、かなり長い時間スケールで安定的と考えてよい)。関係者の方、ぜひよろしく。
講義の最後に余った時間は学位論文の白神話と近ごろの趣味(?)の崖の話題。今日の授業に来られた大阪のT倉さんがその話を聞いて「ずいぶん違う環境ですね。白神山地はとても豊かなのに、今度は崖?」と不思議がっていたが、要するにK野君は人跡未踏の場所が好きだということ。リファレンスサイトでなくてはよく見えない現象って結構あるし。
今日はT倉さんの統計話で、キーワードは変量効果の扱い。おそらく受講した修士学生のほとんどが死亡したものと思われる(自主参加したドクターの院生には少しは生残者が出ただろうか)。なおT倉さんは初対面だと思っていたら、ハブタエモノアラガイについての研究をされていたことがあり、だいぶ前に淡水貝研で研究発表を聞かせていただいたことがあった。この日だ。
昨日遅くまで飲んだせいで今日はかなりへばる。