2日目

大雨雷洪水高潮注意報の夜は明けて、今日は参加校による中間発表とO場さんの講義。かなりの高校がDNA増幅がうまくできずに苦心惨憺している模様である。キットも使わずにDNA抽出から全部手作業なので、やり直すのも結構大変だろうと共感する。水生生物の調査は簡易法の域を出ていないが、ゲンジボタルは水質階級Iのところには見られず、IIのところに多くいる(場合によってはIVの所にも)という至極まっとうな調査結果を複数の高校が出していた。不思議に思っていた生徒もいたようだが当たり前の結果なので、願わくばその理由をもうちょっと考察して欲しかった。また、今までにカワツボの生息が報告されていない2つの県からそれらしい情報を得た。まだちゃんと同定していないのでカウンターは回さないが、そうなる可能性高し。
午後からは高校生は系統樹描きの実習なので(徹夜で高校生のサンプルをシーケンスしたという4名のTAの皆様、本当にお疲れさまです)、先に失礼してハゼ類を採集するため川に行った。コンソーシアム会場のK先生のお知り合いである地元のホタルの会会長さんが川を案内してくださった。ところが何しろ大雨雷洪水高潮注意報の直後のこと、増水と濁水で採集コンディションは最悪であった。浅瀬の2,3ヶ所にタモを入れてみたが、ドジョウが1匹捕れただけでハゼ類は坊主。タイミングの悪さに諦めざるを得なかった。日を改めて、またいつか挑戦することにしよう。