手すりに注意

午前中は貝を補充しにいつものS浦へ行く。ところで、S浦への最寄り駅である湖西線N原駅は,高架上のホームから長い階段でコンコースに降りるようになっているのだが,この階段が洞窟のように薄暗く、いつもひんやりとした水が滴っている。そのせいか、夜にホームの明かりへ飛んでくる森林の虫たちが朝に階段へ入り込んでしまうらしく、いつでも沢山の昆虫(しかも大型の種が多い)が壁に止まったりステップで潰れたりしている。生物好きにとってはちょっと面白い昆虫観察スポットだが,虫嫌いな人ならとても通れないであろう恐怖の階段である。ガはいつでも沢山止まっているし、今日はオオゾウムシやミヤマカミキリもいた。今月下旬にはヤママユガも加わるはずである。
今日はさらに、ステンレスの手すりの上にぷにっとした物体が鎮座しているのを見つけた。どこから入ってきたのか、ひんやりしたステンレスにお腹を押し付けて涼しそうに寝ているシュレーゲルアオガエルだった。

もちろん、私は喜んでカエルさんを連れて帰ってきてしまったのだが、普通の人には「N原駅で階段の手すりをつかむ時にはよく手元に注意しましょう」と言っておいた方がよいかもしれない。