今年の夏に、弘前のO高先生からコモチカワツボの駆除について問い合せがあったので、「小さな人工水路の範囲であれば、熱をかけるか、冬に水を止めて河床を完全に凍結させてみてはどうか」と答えた.その後どうなったかは訊ねていなかったが、結局、加熱作戦が採用されたらしい.
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2010/10/01/new1010011601.htm
人工水路は水を止めることができるからこういう荒技が実施できたが、当然のことながら自然水域ではまず不可能なので、これで本種がコントロールできるようになった訳ではない。ただし、人工水路が自然水域への分布拡大のソースとなっているのなら、このような駆除作業も分布拡大を遅らせるためには有効であると言える。いずれにせよ、河川で外来のベントスを撲滅した事例自体があまりないので、今後のモニタリングの結果には注目したい。O高先生がそのうち教えてくれるかな。