お宝探し

ギックリ寸前腰は順調に回復中。やれやれ。
寄生虫学会で面識のあるK先生が、ご尊父の遺品である蔵書を処分されるというので、ウチの大学で引き取れるものを引き取ろうと京都に出向いた。
書庫を拝見したところ、かなり意外なことに、故教授の専門分野であった昆虫学や分類学陸水学の書籍より、哺乳類学や人類学、動物園・博物館の関係書籍の方が場所を取っている(もっとも、一番重要な資料類は、生前にみずからB博に寄贈された由である)。K先生に伺ってみると、「昆虫学と言うより、博物学に興味があったようですね」と仰った。故教授とは生前に親しくお話する機会はなかったのだが、かなりソフトな方だったのかもしれない、と思った。とりあえず、私で判断できる陸水学や保全生物学、魚類学などのジャンルでは、ウチの大学に所蔵されていないと思われる本を確保したが、人類学や植物学の分野はとても無理だった。今度、その辺の分野に詳しい人に頼んで引き取る本を選んでもらうことにする。
大学への寄贈本以外に、個人的に興味のあるエッセイなどをオオナマズ袋一杯に詰め込み、夕方にK先生宅を辞した。帰りがけに自在置物のTさん宅にお邪魔して暫くぶりに歓談。