過去の積み残し

卒論生のAさんがゼミの相談に来た。実は彼女は、当初、自分の家の近くに生息する某魚類をテーマにしたがっていたのだけれど、その後、その魚が絶滅したらしいという話だったので、テーマを変更したのである。ところが、最近の調査結果、その魚はまだ生息していたことがわかったのだとか(しかも、順調に増えているらしい)。ちょっぴり悔しそうなAさんであるが、せっかく自宅の近所にフィールドがあるのだから、卒論とは関係なくてもそのお魚を見守り続けてほしい。
連休中に、福岡のアユ虫の第一稿を仕上げたい。これも、終宿主での感染量は非常に多いのに、中間宿主がまったく見つからないという謎の虫だった。あれだけしつこく心当たりを探しても駄目だったということは、おそらく生活史の見立て違いだったわけで、つまりは分類学的位置からしてもう一度疑う必要があるということ。
福岡の仕事のやり残しと言えば、ヒガイ虫もだ。これは一生の課題になるかもしれない。