ゼミ2題

昨日は隣の水産試験場との研究交流会だった。大学上層部からの、共同研究をやれやれという声が少々喧しいものの、上手に情報交換をするのはこちらとしてもありがたい。試験場の方が、ある種の魚を解剖しているとよく条虫のシストを見つけるという情報を頂いたので、こんど見つけたら連絡をしてほしいとお願いした。もしかすると、I君の研究テーマが今後ちょっと発展するかもしれない。
そして今日は学部のゼミで、講師はかつてシカのグルーミングの研究をしたとき大いに業績を参考にさせていただいた兵庫県のM山さんである。最近はすっかり獣害防除の研究に軸足を移しておられるらしい。それにしても、サルは猿まねができない(他個体の行動を見て学習することができない)というのはちょっと意外。
講演の後、一昨年にやっと出版にこぎ着けたシカの論文をM山さんに謹呈した。この論文は、ある方から「M山さんがレフェリーだったら絶対に通してくれない」とお墨付きをいただいた代物である。それを当のご本人のお目にかけるのだから私も鉄面皮な人間である。