朝から大阪市水生生物センターへ。今日Tさんは出張で,代わりに他の研究員の方が応対してくださった。
今日,急いでセンターに足を運んだ理由は,魚の症状をよく観察するために生のサンプルが見たかったことなのだが,惜しいかな魚は既にホルマリン固定済みだった。ともあれ,採集時の状況などを伺った後,魚をもらって帰学。
研究室ですぐに魚を見る。固定してしまうと血の色が褪せてしまうので,内出血などがわかりにくくなるのだが,それでも眼球出血を起こしているらしい魚が混じっているのを見つけた。

上が正常な個体,下が出血個体。血が茶色く変色しているが,生鮮状態では真っ赤だったはずだ。
尾びれに出血のある個体もいる(固定標本なのでわかりにくいが,上下の端に点々とある茶色いしみがそれ)。

まだ宇治のサンプルは手に入れていないのだが,大阪のサンプルで見る限り,明らかに去年より重症である。個体群にかなりの影響を与えるだろう。