春のうららの犬上川

と言うにはまだちょっと肌寒い(今も、カーボンヒーターをつけてこれを書いている)彦根であるが、今日は風も止んだので、ヌマチチブを探しに琵琶湖へ行ってみることにした。胴長とウィンドブレーカーに身を固め、肩にタモ網、自転車のハンドルにバッカンをぶら下げて、いざ出発。
犬上川の河口に行ってみたら、3人のひとがバードウォッチングをしている。こんな所で鳥見とは、エコキャンの学生かいなと思って近寄ってみたら、そのうち一人は確かにエコキャンのM君であったが、あとの二人は年配のご夫婦で、大学関係者ではなく、M君も偶々行き合っただけのようであった。
3人を尻目に河口に入ってみると、水温はかなり上がってきている感じではあるが、魚影は全然見えない。ヌマチチブはまだ接岸していないのだろうか。何度もガサガサを繰り返したが、取れるのはヨシノボリばかり。橋の上手へ場所を移して、増水して水浸しの中洲に渡り、もう少しガサガサやってみるが、ヨシノボリとスジエビだけだ。5月にならないと岸部でヌマチチブを採集するのは無理だろうか。
川岸を歩いていたら、不意に雌のキジが飛び立って対岸へ弾丸のごとくに飛んでいった。先月雌キジの死体を一つ見つけたが、ここの雄キジは今シーズンもちゃんと嫁さんがいるらしい。よかったよかった。今年始めてのオオヨシキリの声も聞いた。