ちゃんと参加するのは3年ぶりの生態学会

今日は卒業式であるが、学会のため新潟へ移動する。
途中、例のマスコミ対応のため東京で下車し、しかるのち上越新幹線で新潟へ向かう。
夕方からの自由集会は、「獣医学な知見と生態学的な知見は融合可能か?」のセッションに参加する。これは3年間のプロジェクトの研究成果報告会だそうだが、寄生虫学をやる者としては今後多大な恩恵を被るかもしれないし、少々の貢献もできるだろう。何しろ、寄生虫だって、日本のそれは生物地理学的情報のあるものが非常に少ない。同自由集会では、講演者とその研究室の関連者以外の聴衆は非常に少なかったのが残念であったが(もしかすると私だけだったかも)、発表者のおよそ半分が生態学会の会員ではなく、今までこんな学会に来ることはなかったであろう方々である。これは、私としては非常に嬉しいことで、生態学の専門家も、疫学の方面で蓄積された寄生生物の地理的分布や感染動態などのデータにもっと注目し、有効に活用してほしいと思うし、また実用面でも、感染動態の予測などに貢献できるのではないかと思う。というわけで、次回からは、獣医学以外の皆さんもぜひ出席して下さい。
その後は、自由集会のメンバーで町へ繰り出した。「あづま亭」という居酒屋へ行ったのだが、その店でテーブルに並べられた割りばしの袋をT山大のY畑さんがじっと見ていた。どうしたのかと思ったら、「越後の地酒 佐渡の荒海料理 あづま亭」と書かれたごく普通の割りばし袋を指して一言、
「全部、モグラの名前だ」
…そりゃ、エチゴモグラもサドモグラもアズマモグラもいますけどね…
これで、神戸支店があれば完璧ですね。