ケンジントンのコブハクチョウと不忍池のカモ

再びNatural History Museumへ。シジミの標本の中に日本産のロットは2本しかなく、あまり収穫はなかった。11時頃に仕事は終わってしまったので、とりあえず見逃していたWestminster Abbeyに行ってみることにする。お上りさんコースであるが、内部の著名人の墓碑を見たかったのである。音楽家では別格(シェークスピアの向かいの壁面に塑像付き)でヘンデル、ほかにパーセルエルガーブリテンなどイギリスゆかりの人物がぞろりと揃っていらっしゃるので、墓石越しに一応ご挨拶申し上げる。科学者ではライエルとダーウィンをかろうじて見つけた。ニュートンがどこだかわからなかった。
博物館に戻り、カフェテリアで店員にスープを引っ掛けられてお詫びにタダ飯にありつくというベタな英会話番組みたいなハプニングの後、ゆっくり館内を見て回る。別館のDarwin Centerでは現役の研究者が分類学について易しく解説すると言うライブが実施されていたが、観客の中には途中で立つ人が結構多かった。内容からしてしょうがないことではある。
まっすぐホテルに戻るのもつまらないので、反対側のケンジントン・ガーデンを散歩してから帰ることにする。池のコブハクチョウカナダガンが上野不忍池のカモ状態だ。ハイイロリスにカメラを向けるとすかさず寄ってきて、奈良の鹿と同じである。ただ鹿ほど大きくないからこわくないだけ。