自然史博物館1日目

今日は今回の主目的である自然史博物館の所蔵標本の閲覧日である。ホテルから20分ほどぶらぶら歩いて博物館到着。外見だけで重要文化財ものの(中身はいうまでもなく)とにかくバカでかい博物館である。
 応対してくれた非海産貝類担当Curatorのジョナサン・アブレット君は新米君らしく(博物館のHPにまだ名前がない)、最初は受付嬢が名前を知らなかった。とにかく、彼に案内されてカワニナの標本を見る。
Semisulcospiraとラベルのついている標本はあまり多くない。日本産と大陸産が各10ロットずつ程度である。しかも、日本産の半分は詳しい産地の情報がなく、使い物にならない。これは期待外れだなあと思いつつ、ふと旧属名Melaniaのラベルの棚を探してみたら、あるわあるわ、日本や中国のタイプ標本がいくつも出てきた。とりあえずそれらの写真を撮っているうちに夕方になってしまい、もう一つ見る予定だったシジミの標本には取りかかれなかった。これは明日の仕事にする。
しかし、100年以上前の標本の産地は判じ物みたいだ。"Dagoshima"は鹿児島だろうし、"Tsu islds"は対馬のことだろう。ところが、1つ"Kiga"というのがどうにも判らない。"Sengoku near Kiga"というのもあった。キガってどこだ?
※ よく食べ物がまずい高いと言われるイギリスだが、牛乳は濃くて美味で安い。ふたに脂肪がくっつくようなノンホモ牛乳1パイント(568ml)で33ペンス(66円)である。これを毎日1本ずつ。
※帰国後調べてみて、"Kiga"は箱根強羅温泉近くの木賀温泉、"Sengoku"は仙石原らしいと判明。