開館前の水族館

岐阜から帰福し、最初、なかなか頭が雑用モードにならなかったが、週明けの実習の器具を準備したらすぐに戻った。
岐阜の研究所の近くに、淡水魚と淡水生物のかなり大きな水族館が来月オープンする。開館前の水族館を見せてもらったが、ちょっと面白かったのは日本の魚類と近縁の大陸の魚を並べて展示しているところ。オヤニラミがケツギョ科というのは知っているけれど、ケツギョという魚ははじめて見た。なるほど似ている(特に正面のアングル)。こんな系統関係を意識した展示は、他の水族館ではあまり見たことがないので感心した。もっとも、通りすがりの一般客が喜ぶかどうかは?だが。
しかし、淡水魚だけで、入館料1400円でお客がどれだけ入るかなあ。いっそ、プロモーション用にアジメドジョウの出てくるアニメ映画でも作ってみたらどうだろう?
もう一つ「水辺環境体験館(だっけ?)」とかいうものも建築中である。こちらは環境教育や多自然型工法の資料を置いて、閲覧やワークショップ、情報発信をしてもらうようなものらしい。教育者や土木業者、NPOなどのやや専門知識のある人対象ということだが、それならばまず専門的な対応のできるスタッフをがっちり押さえる必要があるだろうに、運営組織案はまだできていないらしい。ハード面が先行してソフト面が後回しになっているあたり、お役所といえばお役所らしい仕事ぶりである。