今年の新作

今年もオープンキャンパスに合わせて寄生虫シールを作りました(自腹)。去年の教訓から画像の彩度をぐっと上げて原図を作ったところ、まあまあうまくできました。図柄はオオサンショウウオ吸虫Liolope copulansのセルカリアです(「湖と川の寄生虫たち」の表紙に使った写真)。

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OC前日

論文を一気に書いてしまいたいのに、明日はオープンキャンパスなので今日は準備なのである。バイトのTさんに手伝ってもらっていつもどおり構内のカワニナを60個ほどセットし、セルカリアを探したが、水温が低めのせいか遊出率がえらく低く、セルカリアが出たのは1個だけ(例年は4,5個出る)。仕方ないので貝をインキュベーターで25度に保持し、さらに追加の貝を60個集めてきて検鏡し、やっともう一つ感染貝を確保した。明日までにあと2,3個出てくれるかなあ。

悩みが増えた

5月からムシのサンプリング、PCRとけっこう苦労を重ねたシーケンスがやっと上がってきたので早速解析してみたら何とも不可思議な結果となった。カワニナではお馴染の核とミトコンの結果の不一致であるが、自分が分析した寄生虫では初めて。今回もおそらく核の結果の方が種分化を正しく反映しているのだろうが、考察が面倒なことになりそう。

FW最終作業

今日はFW採集クールのワーク日。幸いなことに4回とも雨には祟られず、現場作業を行うことができました。学生たちが工夫した作品のいろいろ(※カメラの設定がおかしかったためにピンぼけ白飛びです)。

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真ん中を開けたU字型の水制。流水を多様化させるというよりは、ヤナっぽいものができた感じです(笑)。真ん中にザルを仕掛ければヨシノボリがとれそうです。

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ハの字に並べてみたらどうなるか、検討中。

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2本の水制をややずらして並べてみた班。

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遡上の障害となる80cmの段差を埋めるべく土嚢でゆるいスロープを作ったりもしてみました。

 

代理プリーズ

今年の5月、ハンザキ虫研究のきっかけをつくってくださった共著者のT本先生が急逝されたという知らせを受けた。お別れ会が開かれるなら参加したいと思っていたのだが、連絡によると来週の日曜日とのこと。なんとオープンキャンパスの日ではないか、しかも今年は私は学科長なので公務が割り振られて出勤日だ。うう、だれか学科長業務の代理をしてくれる奇特な方はいないものだろうか…。

m-urabe.hatenablog.com

視覚的バリアフリー希望

(50代の先生から学生諸君へのお願い)

ゼミでのPPTや配布資料に解像度の悪い図(pdfから切り取って直接貼ったものなど)を使うと、最近老眼の進行が著しいこちらは、ついに論文の字が読めなくなったかと毎度恐怖感を味わうことになります。お願いですから年寄りに優しい資料を作ってください。