カンフル2発

今日の午前中には神戸のNさんがフタゴムシのサンプルを受け取り&両生爬虫類の標本渡しに来られた。Nさんの研究材料である単生類の標本探しの副産物として得られたものだそうだが、よくこれだけ作ったと思う数のプレパラートで、少し見たところ私が初めて見る種類も沢山ありそうだった。また沢山勉強しなければならない。

夕方からは環境科学部セミナーで、今日は政策計画学科のT先生と、ゲストはなんと前知事のKさん。在職中に取り組まれた流域治水の考え方について、T先生と90分一本勝負の予定だったのが大幅に超過して130分。「今日は政策の話だけにして」というT先生の懇願もなんのその、相変わらずのパワフルな喋りであった。Kさんの研究者時代、ある集落に保存されていた江戸時代まで遡る自治の記録が大変貴重な資料だったというの話を聞き、改めて滋賀というところは、歴史的に見てもなんでこんなに自治意識が強いのか(その分執政者に対してはドライというか冷めていて、”おらが殿様”のような自慢話はまず聞かない)と思った。

人の往来

午前中はOBのT君が上司の方と一緒に来室。この会社には最近ウチの学科卒業生が何人か採用されているのだが、上司の方がわざわざリクルートに来られるということは卒業生が良い評価をいただいているということだ。皆社会人としてしっかり勤めているらしい。頼もしい先輩たちであり、また就活中の在学生にとっても有難い話である。ウチは新設大学なので、私が着任した頃(開学10年目)はまだOBが皆若く、リクルートに来ることもほとんどなかったのだが、ここ何年かは着実に増えている。

午後は春から採用予定のアルバイトの方と面談。来年から週1日、学科長付アルバイトを雇うことを認めていただいたのでとても有難い。これで少しは教育研究に時間を割けるようになるかな。

おろしや国からまた次のサンプル依頼が来た。今投稿中の論文があと少しで受理の目処が立っているので、Sさん、もう次の論文にとりかかっているらしい。仕事の速い人である。これはおそらく滋賀にもいる魚類寄生虫なので,学生にアルバイト採集を頼むことにする。

そして論文1本投稿。なかなか難産なヤツだけれど、次にまたでかいのが控えているし、そろそろ決着を付けたいと思っている。

今までは何だった?

うちの大学で、4月から助教を全員講師に任用するという措置がとられることになりました。どういうことかというと、これ

www.mhlw.go.jp

(労働基準局監査課長発:0402001号)に抵触するからなんですね。
助教の教育業務は勤務時間のおおむね9割、とされていて、この基準に合えば「専門業務」として裁量労働の対象となる訳です。とてもじゃないけとウチの助教の皆さんはそんなに研究できません。中には勤務時間は100%教育活動に充てて、研究は土日にするという人もいます(珍しくないかもしれませんけど)。そうだとすると「専門業務型裁量労働制」の対象外となり、通常の業務と同様に勤務時間の管理が必要となり,残業代等が発生することになります。
周囲を見渡せば助教や助手をほとんど置かない大学というのは結構あると思います。講義負担の大きい小規模大学や、国公立を退職したお年寄り教員で維持している私立大学では、教員が教授・准教授だけというところもあります。前任大学の福岡教育大も講義負担が大きいため、助手はほとんどいませんでした(講義のできない教員はいらないのです。若手でも講師採用)。今まで滋賀県大は助手・助教を置いていましたが、これで晴れて(?)若手を育てる余裕のない大学の仲間入りです。
まあ、実際の職務内容と職階名がやっと一致した、というところではありますが、それなら今までの身分は何だったの?と釈然としない助教の皆さんも多いようです。さらに、今まではできるだけ「講師」という身分をつくらないという方針で来ていたのに、ここに至って准教授への昇格ではなく、大量の「講師」任用とはどういうことなのか、不満に思っている方もいるようです。うちは今どき珍しく大部分の助教は無期雇用なので、他大学なら准教授クラスの年齢・業績で応募してくる方も多いのです。
何にせよ、うちの大学では、「なぜ職階が存在するのか」「職階による職務の違いは何か」に対して、きちんとした議論がほとんどなされておらず、「あるのが当たり前」という流れで来ているように思います(少なくとも私の着任以降は)。対応が場当たりなのは否めません。

 

公務

午後から大津で県の審議会、今回は初めての審議委員として出席。今までに担当した3つの審議会の委員はいずれも大部分が学識経験者とか市町長だったが、今日の審議会は民間業者や団体代表の方のほうが主体で、だいぶ雰囲気が違う。何しろはじめての会で、資料も当日配布だったため、状況の把握と各委員の見解を理解するだけで精一杯だった。次回(と言っても多分半年後)にはもう少し会議全体の流れを汲んだ上で発言ができるようにしておかないと。

去る人、残るもの

昨日の卒業式のあと、今日は研究室の片付けに来ていた学生が多かった。机を片付け、卒論や修論のデータをCDに入れて持参し、挨拶をして去っていく学生たち。彼らの将来に幸多かれ。そして、あとに残されるのは投稿論文にしなければならない宿題の山…。

雨上がりの卒業式

今日は卒業式でした。心配していたお天気も回復してよかったです。卒業する学生たちの笑顔が見られる有り難さをしみじみと感じた今年の卒業式でした。

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ゼミの学生たちから生き物づくしの色紙をもらいました。寄生虫、フナ、カメ、貝等々。

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だれの仕業か

来年度から校費での物品購入や出張届のシステムが変更になるので、昨日今日の2日に渡って新システムの説明会(どちらかの日に出席すればOK)。パソコンの前に座ってSEさんの解説に従って動かしてみていたら、昨日の説明会出席者が試しに入力してみたと思われる伝票が出てきて、「購入品目:鮒鮨」とか「出張先:天国」とか書いてあった。