修論発表会

修論発表会で8人の発表を聞く。面白かったのは河川の懸濁態リンの定量をやった研究で、懸濁態にも好気的環境ですぐリンを放すやつ(NH4Cl-SRP)とか嫌気的にならないと放さないやつ(BD-SRP)とか、いろいろあるらしい。それで、NH4Cl-SRPというのが代かき水に含まれているというので田んぼ由来かと思ったらそうではなく、河川の藻類が由来で、灌漑期に河川の流量が下がって滞水域ができるのが原因ではないかという。田んぼの排水の負荷ばかりが問題にされるけれど、田んぼに使われることによって流量の減少した川そのものが汚濁物質の形態変化に一役買っているとは知らなかった。これ、上流にダムのある河川ではどうなっているのだろう。