2年目の結晶

淡水真珠養殖事業の復活に取り組むH湖で、2年前に外套膜入れの手術を行った貝の一部から真珠を取り出して成育状態を見るというので、Bさんと卒論生のT君に同行して見学してきた。

H湖畔にて。ヘラブナ釣りを楽しむおじ様方と、明らかにその仲間であるアオサギ君。

2年前に外套膜移植をした母貝を開けると、このように真珠が外套膜に包まれている。

成育状態調査のために取り出された淡水無核真珠。左が1年もの、右が2年もので、出荷にはまだやや小さいサイズ。成育期間の短い真珠は表面にしわが多く、長期間育てるほど滑らかになるという話だった。

得られた真珠をノギスで測るT君。

組合の方が「重さも量りますか?」と言って奥から出してきたのは、真珠専用の秤。右側の皿の部分は、真珠を大きさで仕分けるための篩になっている。

真珠の重さを量る国際単位は「もんめ」。

今年の母貝への外套膜入れ作業。今日伺った話では、母貝は大きければ大きいほどよいというものではなく、作業に適したサイズのものがあるそうだ。大きすぎる貝は、軟体部が大きい割に外套膜が小さいため、殻の縁からメスを入れての作業がしづらくなるのだという。