再び静岡

再び生態学会へ、高校生プレゼンテーションを見に行く。常連のG山高校のカワニナの研究と保全活動はだいぶ結実してきて、地元での他地域産カワニナの放流はほとんどなくなったという。またK戸高校はK戸市産マイマイの分子系統のハイレベルな発表。「中国地方で調べた研究があるんですけれど、それと比べてK戸は…」と一所懸命説明していました。Nさん、何で来なかったの(笑)?
午後は、静岡市在住の昔なじみと一緒に、先日存在を知ったばかりの麻機湿地を見に行ってみた。最高気温は25度に近い暑さで、しかも埃っぽい。

最も面積の広い第4工区は、見た感じ最も人手の入っているところである。ここは北側の一番広い水面のところ。

写真はとっていないが、第4工区南側には多目的広場を造成中で、工事用道路が造られて埃っぽかった。南側の後半分は「湿地ゾーン」になっているが、いかにも木道で歩き回れるスペースだけを残しましたという感じで、まるで人工設計した湿地かと思うほど狭い。この工区ではあまり保全は期待出来なさそう。

アカミミガメやアレチハナガサなど、外来種も眼につく。このアゾラは在来と外来のどちらだろう。一方で、季節外れの暖かさの中泳ぎ回るたくさんのクロメダカもいた。

一番の水生植物の宝庫である第3工区へ行ったつもりだったのだが、あとで確認したら第1工区の方だった。ここは湿地の中に2本ほどの道が付けてあるだけで、あとは広々した開水面とヨシ帯である。たくさんのヒドリガモオオバンが羽を休めていた。こちらは保護地としてなかなか良い感じである。池の真ん中を突っ切る直線の歩道は多分農道の名残だと思うが、取ってしまえばもっと良くなるのに。