琵琶湖クルーズ’12

毎年恒例,3年生対象の湖上実習。

学内者にはおなじみですが,今日はこの実習と実習船についてちょっと詳しく紹介したいと思います。キャンパスから徒歩5分,八坂港に係留されている2艘の船のうち,左側の小さいのが県大の実習船「はっさか」です。ちなみに正面の大きいのは滋賀水試の「琵琶湖丸」。
ちなみに,琵琶湖で使用されている研究所や大学のおもな調査実習船のスペックはこんな感じです。

滋賀県琵琶湖環境科学研究センター「はっけん」36t,巡航速度20kt, 定員13人
同 「みずすまし2世」51t,24kt, 30人
滋賀水産試験場 「第10代琵琶湖丸」19t, 21kt, 14人
京都大学「はす2世」8.5t, 20kt, 20人
滋賀大学「清流III」10t, 20kt, 24人
滋賀県立大学「はっさか」5t,?(最大速度20ktだからそれ以下), 18人

やっぱり一番小さいですね。

とはいえ,実験実習に必要な装備は一通り揃えていますし,船脚も他機関の調査船にそれほど劣りません。何よりの強みは,琵琶湖のほとんどの調査船が南湖を母港としているのに対して,県大と水試は北湖の中央に位置する彦根を母港としていることです。ですから,琵琶湖の主湖盆である北湖の調査にはたいへん機動力を発揮します。琵琶湖の最深部である安曇川沖のあたりまで,約30分で到着できます。

この実習で例年行っている観測ポイントは全部で30地点あり,北湖の全域に渡ります。これを2日かけて巡ります。

今日は,港の中に大量の小魚が群れていました。船がエンジンをかけるとそれに驚くのか,無数の魚が飛び跳ね,なかなか壮観でした。

揚げ句の果てには船内にも何匹もの魚が飛び込んで来る始末。オイカワかな?と思っていたら,3回生のS君が「ハスです」。今年はアユは不漁ですが,代わりにハスゴが大豊漁といったところでしょうか。

水試のボートが通りすぎたあと,ハスゴが雨あられと飛び跳ねました。

毎度お馴染みのプランクトン採集。今日は低気圧の接近のため風が心配でしたが,午後2時過ぎまでは無風で,実習はスムーズでした。2時過ぎに突然風が吹きはじめたため,実習を予定より少し早く切り上げて帰ってきました。

本日の航路。残りの部分は来週の第2回クルーズで巡る予定です。