雨に唄えば

大雨の中FW。どんなに激しい雨でも、落雷のない限り決行するのが建前の本学FWであるが、さすがに今日の2時頃の大雨と強風はハードだった。私は水路の生物調査をする学生10人ばかりを率いていたのだが、雨合羽も通すほどの雨のため、しばらくバス停留所で雨宿りをして様子見をした。幸い、15分ほどで大雨の峠は越えたので、「さあ、突撃するぞ!」と号令をかけてタモ網担いで水路に出撃。短時間ではあったがカワムツなど一通りの獲物を得てまあまあの成果。

次の見学場所である谷口林業に到着した時も小雨が降り続いていた。雨の中、林業についてヒアリングをする学生たち。
で、この時、私は学生たちの集団から少し離れたところにいた訳だが、その理由は、頭上の樹間部に視線が釘付けになっていたからである。だって頭上で「ポイポイポイポイ♪」とサンコウチョウが鳴きだしたので、当然の反応としてそこで足が動かなくなってしまったのだ。悔しいことにサンコウチョウの姿は拝めなかったが、今度はコルリと思われるものが複数羽さえずり始めた(声はヒー、ヒー、ヒー、ティルルルルル…という感じ。コルリにしては最初のヒーが多すぎるようにも思う。どなたかご教示下さい)。もしかしたらこの森はすごいバードウォッチングポイントなんじゃないかしら。今日は雨で薄暗かったので、夕方の囀りタイムが繰り上がって早くから鳴き始めたのだろう。雨のおかげで思わぬ収穫を得た今日のFWだった。もっとも学生側から見れば、「教員が雨の中、学生をほったらかして一人で興奮していた」ということなんだろうが。