文明の鈍器

1限目,人間探究学のディベート資料集めのため,図書館へ行ってグループ閲覧室を借りた。その時カウンターの司書さんから「電子黒板は必要ですか?」と聞かれたので「ホワイトボードは?」と尋ねると「今,グループ閲覧室には置いていないんです。電子黒板になります。お使いになるなら持っていきます」と言う。論題分析に黒板様のものは必要なので、電子黒板を持ってきてくれるよう頼んだ。
電子黒板はスクリーンにパソコンをつないで,電子ペンでスクリーンまたはパソコンのモニタから入力するタイプ。司書さんはえらくのろいパソコンを立ち上げ,電子ペンのキャリブレーションをし、なんだか反応の悪い電子ペンの線の太さをやっとこさっとこ調整し、セッティングと使い方の説明で結局10分近くも費やしてからグループ閲覧室を出ていった。
…なんだか、ホワイトボードの方がずっと手っ取り早い。それに、小さなグループ閲覧室では、黒板を打ち合わせのメモ以上のことに使うとも思えない。なんでこんな文明の利器を設置することにしたのかしら。