卒論発表会

やれやれ終わった。ちょっと「なるほどな」と思ったのは生態学の超古典であるアズキゾウムシの卵の分布様式を取り扱った学生の卒論で、この分野では既に良く知られている話なのかもしれないが、卵の密度が低い時は集中分布で、密度が上がるにつれて一様分布になっていくというところ。資源を見つけにくい自然環境では、見つけたアズキ粒にキャパシティ一杯まで卵を産み付けてしまうのが理に適っているので,集中分布になるのは自然である。生態学の教科書に必ず出てくる一様分布は,アズキが沢山あり、かつ親虫の密度もそれなりに高く、先に卵を産み付けられたアズキの回避がある程度の頻度で起こる時だけに見られるわけで,これって相当に人為的な環境下でないと見られないのではないかと思った。