ごるごでら到着

懸案だった卒論生のPCRプロトコルがやっと完成した。やっぱり貝は寄生虫より気難しい(粘液がPCRをひどく妨げる)。あとはデータ取るのみだ、頑張れHさん。
I橋さんから某所のイシガイが送られてきた。剖検したところ、1個体から念願のごるごでらを発見した。セルカリアがまだ少し若く,内部形態の観察がかなり難しいが、科の特徴はなんとかわかる。もう少し成熟したセルカリアが取れれば形態記載ができるだろう。しかし、ごるごでらって今まで日本のイシガイからは記録がないし,在来種なのかしら。
夜は時間割パズルの解法を少し考え,それから投稿論文のリバイスについて師匠の意見を求める.師匠の論文スタイルは、モノグラフのように必要情報をすべて網羅した重厚なものなのだが、査読者は今風のコンパクトなスタイルを要求しているので,師匠は相当にお苛立ちの様子である。さて査読者を説得せねばならない。